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Martin HD-35 PG交換&塗装修正

ピックガードを交換しようと、オーナー様がご自身でピックガードを剥がそうとされたのですが、その際に使用した溶剤で塗装が溶けてしまい、今回リペアのご依頼をいただきました。

写真からも分かりますように、トップ板は、ほぼ下地塗装まで侵食されています。

さらに、溶剤が垂れてサイド板の塗装まで溶けてしまっています。

このままではかなり見た目も悪いので、塗装の修正と併せてピックガードの交換も行うことになりました。

現状でピックガードは、汎用の塩ビ系素材のモノに交換されていましたので、よりオリジナルに近い塗り込みピックガード風に仕上げます。

塗装に関しては、既に30年ほど経過しているギターなので、塗装も経年変化で変色しており、その部分に配慮し修正を行う必要があります。
 













ピックガードの周辺と、サイドの損傷部分周辺の塗装面を綺麗にし、最小範囲のみに塗装を行いました。

オリジナルの塗装の変色具合などにも配慮し、可能な限り違和感のないように仕上げています。

ピックガードは、オリジナルのように塗装を施したモノを取り付けています。

オリジナルでは、塗装の下にピックガードがあるタイプ(ピックガードを貼り付けた後に、塗装をするためです。)、塗り込みのピックガードです。
しかしこの塗装方法は、"Martinクラック"と言われる、ピックガードに沿った木部のクラックを引き起こす要因の一つとも言われています。

そのため当店では、ボディーとピックガードの塗装は別々に行っています。
これは、ギターの雰囲気をできるだけ壊すことなく、"Martinクラック"にも対処したベストな修理方法です。

また、この方法をとった場合、ピックガードは両面テープ等での接着ではなくオリジナルとほぼ同様の方法で貼り付けを行っています。

侵食された塗装も跡形なく消え去り、綺麗な塗装面が蘇りました。
また、ピックガードもオリジナルに近くなり、見事に復活させることができました。
 
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